鳥取の自慢
西日本各地で大雨の被害が出ています。
被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
盲ろう者の3大困難は
・他者とのコミュニケーション
・視覚的・聴覚的情報の入手
・戸外での歩行や交通機関での移動
と言われていますが、盲ろう者として災害と立ち向かうにはどうしたら良いでしょうか??
「災害が起きた時、助けを呼べない」「助けが来ても気づけない」「様子の分からない避難所で過ごすくらいなら、家から出たくない」
これらは鳥取の盲ろう者が災害対策調査に答えてくださったことばです。
災害時に盲ろう者が生き抜く術を、改めて考えていきたいと思います。
今年5月に行われた、水防演習「洪水(みず)から守ろうみんなの地域」に友の会のメンバーが参加しました。鳥取県河川課から演習の情報を頂き参加しましたが、誘ってくださった河川課の担当職員さんは、鳥取盲ろう者友の会の会員さんです。
普段から交流会に参加されたりして、鳥取の盲ろう者とは密にお付き合いがあります。それぞれの盲ろう者のコミュニケーション方法もよくご存知です。
【画像】西部交流会クリスマス会
交流会にはご家族で参加されることもあります。友の会の副会長とお子さん同士が大の仲良しで、交流会がお開きになりお別れする際に、副会長のお子さんが別れ難くて泣いちゃった…なんてこともありました。
水防演習の際は、事前に演習スケジュールなどの資料(点字資料含む)をご連絡くださり、演習当日は、ご自身も手話で直接説明くださいました。
普段から鳥取の盲ろう者と親密なつながりがあり、盲ろうについてよく知っているからできること。
行政にこんな方がおられるということは、とても心強いです。
↑
全盲難聴の会員さんに、初対面ながら演習の状況説明など、きめ細かなサポートをしてくださった、県河川課係長さん。
災害時の支援や、防災に関して、友の会という小さな団体だけでは難しいことも、行政やその他大きな力を巻き込んで共に活動してくれる人がいること、それが私たちの自慢です!
(「盲ろう者」-状況が見えず情報が聞こえず困っています)というビブスを着用していながら、困った風には見えず、笑顔で楽しそうな演習記録写真。共に支えあう仲間がいるという安心感の表れでしょうか?