ゆき盲ろう者ワールド シリーズVOL.9
8月18~20日、岩手・花巻温泉 ホテル千秋閣において、全国盲ろう者大会が開催され、鳥取県からは、盲ろう者3名、通訳介助員11名が参加しました。
岩手と言えば、中学校の教科書に出てくる、雨ニモマケズで有名な宮沢賢治をはじめ、石川啄木、高村光太郎などの文豪のゆかりの土地でもあります。私、岩手は初めてです。
雨が降っていたけど、9月並みの気温で過ごしやすかったです。
一日目、二日目、三日目と分けてレポートしますのでお楽しみください!
〈一日目〉
鳥取~羽田 / 飛行機、東京~新花巻 / 東北新幹線を乗り継いで行きました。
開会式で「第8回全国盲ろう者体験文コンクール」の表彰式が行われ、同じ地元の盲ろう者の森みづゑさんが特賞を受賞されました!
おめでとうございます。
歓迎パーティーが始まるまでに時間があったので、ホテルの目の前にある、古民家カフェの二階にあるギャラリーで写真展を見ました。
それから、バラ園を散歩しました。
そこには、宮沢賢治が設計した日時計花壇がありました。
この日は、天気が悪かったので、影を確認できなくて、残念でした。
彩りのバラは、きれいでした。
夜は、歓迎パーティーに参加しました。約700名の参加があり、まるで芸能人の豪華な結婚披露宴みたいでした(笑)
メニューは和食で、様々な料理が味わえましたが、そのうち、岩手にまつわる材料を使われたものを紹介します。
・食前酒 花巻温泉オリジナルワイン
「花つぼみ」
・肉物
県産牛と杜仲茶豚のしゃぶしゃぶ
・酢の物
マンボウ酢味噌掛け
・炊き込みご飯
(花巻産ひとめぼれ)
和気あいあいと他県の盲ろう者の方や通訳介助員たちと雑談していたら、突然、通訳介助員の一人に「いま、貴女の名前が呼ばれている!ステージまで行こう!」と言われ、何が起こったのかわからず、言われるまま一緒に行きました。
「盲ろう者本人に、会いたい人がいたら、名前をお呼びして、ステージまで来ていただく」という企画でした。
私を呼んでくださった方は、神奈川在住の方でした。その方と触手話で話していると、「次に話したい人が待っていますよ」と通訳介助員。
ああ、これが盲ろうの世界なんだなと実感。
すると、その場で、「女々しくて」という曲で話題になったゴールデンボンバーのドラム担当のダルビッシュをまねて、顔に落書きした知り合いの盲ろう者を発見!(笑)
また、ご縁があって、世界ろう連盟理事のカーラさんとお話ができました。盲ろう者に関してとても理解のあるお方でした。
歓迎パーティーの後、二階にある交流の場で、23時頃まで他県の盲ろう者たちと触手話、弱視手話でおしゃべりに花が咲きました。
二日目に続く。
写真&レポート:YUKI