ゆき盲ろう者ワールド 全国盲ろう者大会レポ2
8月18~20日に岩手県で開催された全国盲ろう者大会。大会2日目のレポートをお届けします!(大会1日目のレポートはこちら)
大会、二日目。
分科会のうちの1つ、「ドキュメンタリー映画『もうろうをいきる』上映会&ディスカッション」に参加しました。
上映時間は、1時間31分。
通訳(触手話、PC要約筆記等)を受けながら、映画を見る盲ろう者がいるので、休憩を入れながらの上映でした。
午前は、前半部分を上映。
その後、西原監督、小町谷プロデューサーのお話を聞いたり、ディスカッション。
午後は、後半部分を上映。
その後、10分休憩→ディスカッション。
という流れでした。
映画に8人の盲ろう者が出てきました。
その中には、私と面識がある盲ろう者がいました。
鳥取で講演されたことのある福島智さんや鳥取盲ろう者友の会の村岡会長の弟夫婦と若い女性の川口さんです。
私は、社会見学(小岩井農場)コースに参加しようかと迷いましたが、「もうろうをいきる」上映会に参加してよかったと思いました。
西原監督や小町谷プロデューサーや出演者たちのお話や意見交換では、裏話を聞けて楽しかったです。
ディスカッションで、以下の感想を言いました。
「映画を見るのが好きで、マニアに近いかな。今日見るのを楽しみにしていました。風景をきれいに撮っていますね。特に、東北震災地の風景を撮っているので、よかったです。盲ろう関係では、アメリカ映画の「奇跡の人」と、フランス映画の「奇跡の人」がありますが、「もうろうをいきる」映画で、ありのままの盲ろう者を撮ったのは、初めてではないでしょうか?日本でやったのは、すごいことです。全国各地での上映で、好評を頂き、最終的には、世界でも上映できるといいですね。登場した盲ろう者の方々は、皆、俳優です。嬉しく思っています。」
「もうろうをいきる」は、盲ろう者の日常生活や当事者と家族の思いが描かれた作品です。
来る10月8日(日)に、平成29年度鳥取県障がい者舞台芸術祭「あいサポート・アートとっとり祭」の企画で、「もうろうをいきる」が上映される予定となっていますので、興味があれば見に来てください。
詳細については、下記のリンク先をご覧ください。
また、9月17日(日)付の日本海新聞に、「もうろうをいきる」の記事が掲載されています。ご一読ください。
大会の話に戻りまして、昼休憩時間に、出展ブースを巡りました。
前から欲しかった点字を打つキーホルダーが見つかったので、感激しちゃいました。(笑)
それともう一つ、遊びながら覚えるキーホルダーも購入しました。
また、歓迎パーティーで知り合ったオーストラリアのろう女性カーラさんの個人ブースもありました。
コアラの可愛いプレゼントをいただきました。このコアラは、グリップのようになっていて、指などに挟んだりできます。
夜は、宿泊ホテルの和洋バイキングで、岩手の郷土料理も堪能し、早めに切り上げて、ホテルのすぐ近くにある、小さな居酒屋へ移動しました。個人的な交流会に参加するためです。
そのお店は貸し切りになっていて、店内は盲ろう者や通訳介助員でいっぱいになり、ぎゅうぎゅうになってしまいました。
昨年の小倉大会で、指点字ユーザーの盲ろう者と一対一で自分の名前を打ってみたのですが、最後まで打てずに、悔しい思いを味わったので、今年こそはリベンジしたい!と思ったところ、なんと!その盲ろう者の方がいたので、声をかけて自分の名前を指点字で打ちました。
通じました。
嬉しかったです。
触手話、弱視手話、指点字が飛び交い、ワイワイと交流を楽しみました。
最後に出された岩手の郷土料理の一つである、すいとんに似た、ひっつみ汁がおいしかったです。
ホテルに戻り、また交流の広場に顔を出し、交流を楽しみました。
つづく。