ゆき盲ろう者ワールド 全国盲ろう者大会レポ3
8月18~20日に岩手県で開催された全国盲ろう者大会。大会最終日のレポートをお届けします!(大会1日目のレポートはこちら、大会2日目のレポートはこちら)
大会最終日。
大会最終日では、全体会・閉会式が行われていたのですが、鳥取チームは参加せず、自由行動を選びました。
朝食後、ホテルからタクシーに乗って、花巻温泉駅に向かいました。そこから、ローカル電車に揺られながら盛岡駅まで移動しました。
盛岡市内にある、全国でただ一つの、「視覚障がい者のための手でみる博物館」に向かうためです。
その情報は、通訳介助員から教えていただきました。図書館で借りた「ルイ・ブライユと点字をつくった人びと」という本で、知ったそうです。
せっかくの機会だということで、最終日の自由行動で、みんなで行ってみようということになり、当支援センターの方から連絡をして、予約を入れてもらいました。
その博物館の名称は、「桜井記念」といいまして、盛岡駅からタクシーで15分の、住宅団地にある一軒家の、2階全体で展示されていました。
全盲であった前館長の桜井政太郎氏が創設した、全ての展示品に触ることが出来る、珍しい博物館です。
盲の人が、触って、少しでもイメージを作れる、そんな博物館を作りたいと創設されたそうです。
現在は、NPO法人が引き継いで運営されています。
博物館では、陽気なスタッフさん二人が、出迎えて下さいました。
展示内容については、主に、
・触(ショク)宇宙
太陽系の惑星や、月・地球・太陽の位置関係などがわかる模型
・触(ショク)文化
自由の女神や法隆寺などの像・建物にあたる模型
・触(ショク)生命
ライオン、サメ、孔雀(クジャク)などの動物の剥製
の3つのカテゴリーと、なっています。
スタッフさんが丁寧に説明をして下さり、触らせていただきました。
例えば、サメと言われても、サメをみたことがない人にとっては、どんな生き物かイメージできません。
触ることでザラザラとした表面、大きさ、目の位置などが分かります。
盲ろう者が実際に触ってみて、びっくりされていたり、ほぉ~という表情をされたりと、楽しまれていました。
動物の骨の模型や、世界各国の楽器も、展示されていました。
ある通訳介助員は、振り向いて、たまたま目に入ったのを、反射的に熊だと思い込み、飛び上がるくらい大変驚き、でもよくみたら、熊の毛皮だった…ということもありました。(笑)
スタッフさんいわく、盲ろう者の来館は、今回が初めてだそうです。
なので、今後、たくさんの盲ろう者に楽しんでいただけるよう頑張ります、という嬉しいお手紙を、後日いただきました。
ちなみに、鳥取県としても、初めてだそうです!(笑)
桜井記念館のホームページはこちら(http://tedemil-hakubutukan.asablo.jp/blog/)
話は変わりまして、盛岡のご当地グルメで、盛岡三大麺と言われている、「盛岡冷麺」「じゃじゃ麺」「わんこそば」を制覇したかったのですが、残念ながら、1つしか叶いませんでした。でも、盛岡冷麺だけでも食べることが出来たので、とても満足です。
私たちが食べたお店、「ぴょんぴょん舎」は、地元の人にも親しまれている有名なところで、桜井記念のスタッフの方から、おすすめいただき、予約までして下さいました。大変、ありがたかったです。
見た目は、韓国冷麺に似ていて、コシのある麺に、コクのある旨味のスープ。日本人の口にたいそう合って、激ウマでした。スイカも載っていて、贅沢でした。
会計を終えて、お店を出ようとしたら、昨夜、居酒屋で交流会に参加した人たちとバッタリ会いました。思いがけない再会でした。
花巻温泉から盛岡市内は、かなり離れているのに、まさか会うとは思いもよらなかったです。
ぴょんぴょん舎は、県内外問わず人気があるのですね。
限られた時間ではありましたが、盛岡を堪能できました!
岩手大会のレポートは、以上で終わります。
読んでいただき、ありがとうございました。
☆YUKI☆