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ありがとう シーナ

  1. YUKI

8月12日、小さい頃から仲良くしていた、妹みたいな存在のシーナが天国に旅立った。

 

打ち上げ花火を見終えて帰る途中、iPhoneに1通のSNSメッセージが届いた。

 

それは、闘病中のシーナが危ない状態だという知らせだった。
頭が真っ白になった。
あの強かったシーナが・・・。

 

シーナの次女としばらくやりとりして、お見舞いに行こう!と行く準備をしていた矢先、シーナの容体が急変し、息を引き取ったとの連絡を受けた。ショックだった。

 

一番辛かったのはシーナの方だと思う。

 

でも、よく頑張ったね。

お見舞いに行ったら、シーナを笑わせてやろうと思っていたが、叶わなかった。

 

シーナと一緒に過ごした思い出は数えきれないくらいたくさんある。

 

シーナが4歳、私が6歳のときからのながーい付き合いだった。

 

特に心に残っているのは、卓球の練習で一緒に笑ったり泣いたり励ましあった日々、シーナと私の夢でもあったアメリカへの旅。

 

アメリカはワシントンD C(国立ギャーロデット大学見学)、ニューヨーク、ナイアガラ滝(カナダ側入国)を回った。

 

私は飛行機が苦手でちょっとした揺れで、「キャー怖い」と言ってしがみついていたら、シーナは冷静に「大丈夫なんだから!」と(笑)。

私よりも二つ下なのに、頼もしくて、カッコいい女性!

 

手先も器用!ハンドメイドもしていた。

 

心優しいシーナは、私が夜盲症なのを理解してくれて、夜間練習や野外活動の時などいつも手引きをしてくれた。

 

また、視野が狭いのも気がついていたみたいで、いつもわたしが見えるように手を振りながら近づいて話をしてくれていた。

 

状況説明もしてくれたなぁ。

 

私が盲ろう者友の会の活動を始めてから、シーナにも通訳・介助者になってほしいなぁと密かに思っていたことも。

 

シーナが生前「平日、韓国料理店に一緒にランチしようよ。車に乗せてあげるから。」と誘ってくれた。

 

その頃私は友の会活動や他団体活動、また会社勤めもあったので、なかなか時間を取れず、そのまま流れてしまった。

 

でも、そんな私にシーナはFacebookで友の会ブログを毎回、読んでくれて「いいね」を付けてくれていた。

 

5月頃、シーナと一緒に遊ぶ夢を見たので、どうしてるかなと思い、バースデー祝いも兼ねて久しぶりにLINEのやりとりをした。

 

後日、シーナのご主人が突然、私の自宅訪問。
「仕事場が近くだったもんで挨拶に来ました!」

 

シーナとまたLINEやりとり。

 

シーナが「パパはいいねえ。近くまで来ると挨拶に行くんだから〜」と笑ってた。(これが最後になるなんて。私はシーナの体調を気遣ってLINEを控えた。)

 

シーナの体調を心配している時に、たまたまショッピングセンターで、シーナの母親に声をかけられ「シーナが緊急入院した」と教えられた。

 

その数日後、シーナの次女からの突然メッセージ。
亡くなるその日の朝、私の夢に満面の笑顔のシーナが現れた。

 

まさか、と思った。
次女から悲しい知らせ・・・。

 

シーナと私はいつも以心伝心だった。
シーナのことだから私に伝えたかったこと、十分わかってるよ。
天国で楽しく大笑いをしてね。
ありがとう!シーナ。
(シーナのご家族の了承を得て書いています)

 

【画像】シーナ

【画像】シーナ

 

画像は、ニューヨークの自由の女神像の下で撮影した時の写真です。
シーナの被写体がすごく良いんです。

 

写真コンクールに出した時に「特別賞」をいただきました。

 

タイトルは「キャー!!」