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盲ろう者をサポートする人に6つのお願い

  1. お知らせ

新型コロナウィルス感染症対応に関して、社会福祉法人全国盲ろう者協会さんより、お知らせです。

 


 

◆ 盲ろう者をサポートする人に6つのお願い ◆

 

1. 盲ろう者の権利を守るようお願いします。
誰もが知るべき地域の情報は、盲ろう者にも必ず届くようにしてください。盲ろう者にとって、支援する人がライフラインです。盲ろう者のコミュニケーションのスタイルを尊重してください。

 

2. 支援をお願いします。
盲ろう者が孤立して、日常生活に必要な物や医療を得ることができない状態の時は、あなたの可能な範囲で支援をお願いします。一緒に外出しないほうがよい状況です。

 

3. 行動記録をつけてください。
いつ、どこに行って、誰と会ったか記録をつけてください。あなたが関わっている盲ろう者がその情報を必要とするかもしれません。

 

4. 通訳・介助員を証明できるものを携帯しましょう。
行き先によっては、社会的距離(ソーシャルディスタンス)を守るため、盲ろう者と離れるように指示されたり、家族同士でないと入店できない、と言われる場合があります。
その際は、通訳・介助業務をしていること、盲ろう者の家族ではないが、そばに居る必要があることを、説明する必要があるかもしれませんので、通訳・介助員であることを証明するものがあれば、携帯してください。

 

5. 健康で清潔でいましょう。
体調が悪い場合は、盲ろう者へ接触することはやめましょう。

 

6. 予防をお願いします。
あなたか盲ろう者のどちらかはマスクをしなければなりません。もしも、盲ろう者がコミュニケーションのためにあなたの口元を見ないといけないときは、盲ろう者にマスクをするようにお願いしてください。会話する前には手を洗いましょう。

 

 

(補足)

通訳・介助員、同行援護従事者、派遣コーディネーター、盲ろう関係団体のみなさまへ

 

(1)政府の基本的対処方針では、「障害者など特に支援が必要な方々の居住や支援に関するすべての関係者の事業継続を要請する」とされています。

よって、盲ろう者への通訳・介助員の派遣は可能です。

しかしながら、三密(密閉・密集・密接)を避けるため、盲ろう者が複数集まるイベントなどは、原則として中止をお願いいたします。

 

(2)不要不急の通訳・介助員派遣は中止せざるをえない状況です。

ただし、通院やスーパーなどに生活必需品を買いに行くことに対しては、派遣に制限はありません。

その場合も必ずマスクをし、人や物との接触をできるだけ少なくする工夫をお願いいたします。

 

(例)
・派遣時間を短くする。
・混んでいない時間を選ぶ。
・あらかじめ購入するものを確認してから店内に入る。

 

(3)通訳・介助員は、通訳・介助の前後だけではなく、通訳・介助中もこまめに手指消毒を徹底してください。
盲ろう者を訪問する際も、外から持ち込むカバンや上着に新型コロナウイルスが付着している可能性があります。

二重にして入り口で取り外すなどの工夫をお願いいたします。

 

(4)可能であれば、ICTを利用した遠隔通訳(文字通訳、ビデオチャットなど)を一時的に導入するなど、直接触れない柔軟な対応をお願いいたします。

 

(5)心の健康や衰えは、身体の健康や衰えに直結します。短時間であっても、近所を散歩することや、誰かと会話をする事は、健康でいるためには非常に大切です。柔軟な対応と工夫をお願いいたします。

 

 


下記リンクより社会福祉法人全国盲ろう者協会さんの「盲ろうに関する新型コロナウイルス関連情報 」 ページにアクセス頂けます。

 

http://www.jdba.or.jp/corona-info/top.html