聖火リレーを終えて
YUKIです。
ご報告が遅くなりました。
おかげさまで、5月22日(土)夜8時頃、セレブレーション会場で走行、ステージに上がり聖火皿に点火することができました。
無事に勤め終えられたのでホッとしています。
実は左腕に腱鞘炎を起こしてしまって、長い間思うように動けず苦しみました。
経緯をお話しましょう。
聖火リレー本番の1ヶ月前、左腕に違和感を感じ、そして3日前に突然の激痛、手先の痺れ。
当日、まだ治らないのでどうしよう!ロープを握りトーチを持って走れるのか?このものすごい痛みに耐えられるのか?
本番まであと10時間。
朝一番、行きつけの病院へかけつけ、先生に説明し痛み止め注射を打ってもらいました。
症状は落ち着いてきましたが、ちょっと動くとズキッ。
痛みに耐えながら会場へ。
受付を済ませると、最終区ランナーの一人から
「最終ランナーの今本さんですか?」と尋ねられたので
「ぎゃあああ!」そんな心境でした。まさか!とは思っていましたが、本当でした。
ステージ会場までのルート下見をさせてもらいました。
スタッフの丁寧な説明を受けながら。
私は競走場で走るものだと思っていましたが、芝生の上だとは思いもしませんでした。
見た感じは屋外結婚式のような素敵なステージ付近でした。
抽選で当選した観覧者の中に、盲ろう者仲間や通訳・介助者たちの姿もありました。
いよいよ聖火リレー、私の番が来ました。
聖火ランナー同士の「トーチキス」では、ろう者の拍手のトーチポーズをしました。
私は右手でトーチを持ち左手はヒラヒラと拍手、前走者は左手にトーチ持って右手でヒラヒラと拍手をしました。
お気づきでしょうか?
伴走者とともにステージまでゆっくり走りました。
私は夜盲なので観覧者の様子が見えません。
伴走者が私の手を握り手を振ったのでそれに合わせて観覧者がいる方に顔を向けました。
ステージに上がったときの、この上にない喜び。
皆さんに感謝、感謝の気持ちでいっぱいでした。
式典を終えると帰り際、平井知事が直接私と触手話で話をしてくださったのです。感激!
はっきり言って私は走るの苦手なんです。
盲ろう児、盲ろう者、その家族たちのために、また社会を変えるために、私が代表となって聖火トーチを挙げて走る。
その目標のために今まで練習に励みました。
コロナ禍の中、怪我も病気もせずに、任務を果たせたので本当によかったと思っています。
小学校のときからの友人(聞こえる人)から嬉しいハガキが届きました。
「感動して涙が出ちゃって…。小学校のときからの友人が誇らしいし私も元気をもらえたよ!ありがとう。」
また、中学校のときの友人(聞こえる人)からもLINEが来ました。
「私とは縁のないことと思って興味もなかったのですが、今日の新聞を見てビックリし胸が振るい上がりました。今更ながら、感動してます。」
近しい人からのメッセージはもちろん嬉しいし、
昔の友人からのメッセージは何よりも嬉しかったです。
応援・支援してくださった方々、この場をお借りして、感謝を申し上げます。(ぺこり)
東京2020オリンピック聖火リレー・セレブレーション鳥取の様子は、日本海テレビYouTubeチャンネルでご覧いただけます。